年会費無料のクレジットカードは「初年度年会費無料」と「永年無料」と「永久無料(条件付きで年会費が無料になる実質年会費無料)」の3種類あるが、おすすめなのは「永年無料」と「永久無料(実質年会費無料)」だ。この2種類は年会費を0円にできるため、維持費で損しないことからコスパを気にする方におすすめなクレジットカード。
目次
1. 年会費無料でおすすめなのは「永年無料」と「永久無料」
クレジットカードの年会費無料の種類は3つある。
- 永年無料
- 永久無料
- 初年度年会費無料
初年度年会費無料は2年目から年会費が発生する。
永年無料はずっと年会費無料。
永久無料は言葉の使い方によって意味が異なるが、セゾンカードの場合は「永年無料=永久無料」という意味で永久無料を使っており、つまり年会費がずっと無料。
ここでは2年目以降に条件付きで年会費無料にできるカードと永年無料と区別しやすくするため、「永久無料=実質年会費無料(条件達成で年会費無料)」という意味で使っている。
多くの年会費無料クレジットカードがある中で、コスト的に損することがない「永年無料」と「永久無料(実質年会費無料)」が選びやすくておすすめだ。
1-1. 永年無料とは?
永年無料のクレジットカードは、いわゆる「年会費無料」だ。
初年度からずっと年会費無料で持つことができるため、年会費無料クレジットカードの中で最も人気が高い種類。
1-2. 永久無料とは?
永久無料のクレジットカードは、条件を満たすことで年会費が無料となる「実質年会費無料」だ。
- 年○○回以上カードを使う
- 年○○円以上カードを使う
- ○○サービスに登録する
その条件は上記のように「年1回以上のカード利用」や「年50万円以上のカード利用」など、カードによって条件は様々だ。
永年無料のクレジットカードは何も気にすることなくカードを使えるが、永久無料(実質年会費無料)は翌年度の年会費を無料にするために条件を気にしなければならない。
それが面倒という方は「永年無料」のクレジットカードを選ぶのがおすすめで、もし条件達成を忘れてしまうと年会費を支払わなければならない。
1-3. 初年度年会費無料とは?
初年度年会費無料のクレジットカードは、3つのパターンがある。
- 初年度だけ年会費無料
- 初年度無料で2年目は条件達成で割引
- 初年度無料で2年目は条件達成で無料
1つ目は初年度だけ年会費無料。
2つ目は初年度年会費無料で2年目に年会費が発生するが、条件達成で2年目の年会費が割引されるパターン。これは三井住友VISAカードに多い。
3つ目は初年度円会費無料で2年目に年会費が発生するが、条件達成で2年目の年会費が無料となる「永久無料(実質年会費無料)」のパターン。
初年度年会費無料のクレジットカードを選ぶ際に気を付けておきたいのが、1つ目のパターンの「初年度のみ年会費無料」だ。このパターンの年会費無料は、ポイント還元率が高いカードや優待サービスが充実しているカードを作っても、年会費をそれらのメリットで相殺しなければならない。
つまり、カードの利用頻度をそれなりに高めなければ年会費を相殺できないことから、コスト的に損してしまうことがある。もちろん、「デザインが好き」というように納得してカードを作っているならいいが、スペック重視でカードを選ぶ場合はそれほどお得ではないケースがある。
2. 永年無料と永久無料がおすすめな理由
年会費無料クレジットカードは「永年無料」か「永久無料(実質年会費無料)」がおすすめなわけだが、その理由はコストがかからないからだ。
仮にポイント還元率が低いカードだったとしても、カード利用で貯まったポイントで年会費を相殺するという考え方がないため、絶対に年会費で損することがないことがおすすめの理由だ。
2-1. 条件付きで年会費無料になるカードはおすすめできる?
2年目の年会費が条件付きで無料になるクレジットカードは、「年○○円以上のカード利用」の条件が最も難易度が高い。
例えば、JCBオリジナルシリーズの「JCB一般カード」は初年度のみ年会費無料で通常1,250円、2年目は年50万円以上のカード利用で無料となる。
JCB一般カードを永久無料で使うためには年間に50万円以上カードを使わなければならないため、こうした場合は条件達成に必要なカード利用額を月割りで計算するのがおすすめだ。
「50万円」÷「12ヶ月」=「41,666円」
月々約42,000円を使うことができるのであれば、JCB一般カードを作っても損することがない。
2-3. 条件を達成できないと損?
条件達成で2年目の年会費を無料にできるなら、やはり条件を達成するほうがお得であり、条件を達成できないほうが損だ。
JCB一般カードは通常1,250円の年会費だが、1,250円に相当するOkiDokiポイントは約250ポイント。
JCB一般カードは1,000円毎に1ポイントを獲得できるため、「1,000円」×「250ポイント」=「25万円」を使うと年会費1250円分のポイントを回収できる。
そこからさらに25万円を使って50万円を達成すると、2年目の年会費が無料になってさらに500ポイント(約2,500円)が浮くことになる。
初年度のみ年会費無料や年会費有料のクレジットカードを選びずらいのは、ポイントや優待割引などのメリットがあっても年会費分を超えてからプラスになるからだ。
3. 初年度のみ年会費無料や年会費有料のクレジットカードの選び方は?
初年度だけ年会費無料のクレジットカードは、基本的に年会費有料のカードが特典によって初年度だけ無料になったと考えよう。
特に作りたいクレジットカードがないのであれば、「年会費永年無料」や「年会費永久無料(実質年会費無料)」を選んでおけば損しないのでおすすめ。
しかし、作りたい理由が明確な時は「初年度のみ年会費無料」や「年会費有料」のクレジットカードでも、当然ながら作るメリットは大いにある。
あとから年会費で後悔しないためにも「作りたい理由があるか?」はしっかり考えておこう。
3-1. 初年度のみ年会費無料は1年だけ使って解約もあり
初年度だけ年会費無料のクレジットカードは、「カードを使うかどうかわからない」という状況で作ると失敗しやすい。
最初は「初年度年会費無料だから作るか!」と思うわけだが、実際に発行すると意外と使わないことがある。
そして2年目を迎えて年会費が発生すると、「使ってないのに年会費を支払うのが勿体ない・・・」となるわけだ。
そんな時はとりあえずカードを発行して「1年で解約する」という使い方がおすすめ。
4. まとめ
一般的にクレジットカードはそれなりに長く愛用することが多いため、特に作りたいカードが決まっていない場合は年会費が「永年無料」か「永久無料(実質年会費無用)」を選ぶのがおすすめだ。
年会費有料は長期的に見ると大きなコストになるため、明確な理由なく年会費有料のクレジットカードを持ち続けるのはおすすめできない。
ずっと年会費無料で使えるクレジットカードは「高還元率」や「優待サービスが充実」など、スペックが優秀な人気カードがたくさんある。
安易に初年度だけ年会費無料や年会費有料のクレジットカードを作るよりも、そうした人気カードを作る方がお得であり失敗することが少ない。
スポンサードリンク