デビットプラスは他のデビットカードにはない特徴があり、それは交通系ICを搭載できることだ。「nimoca」と「SUGOCA」のいずれかを選んで付帯することができ、これがデビットプラスの最大のメリットでもある。また、それに加えて「一般カード・0.5%」の「ゴールドカード・1.0%」という高還元率も魅力であり、他カードに比べてデメリットが少ないスペックに仕上がっている。
目次
1. デビットプラスの特徴
「デビットプラス(Debit+)」は地方銀行のデビットカードであり、以下の銀行だけで作ることができる。
- 福岡銀行
- 十八親和銀行(旧親和銀行・旧十八銀行)
- 熊本銀行
デビットプラスは「交通系ICを搭載できる」というのが最大の特徴であり、今のところはデビットプラス以外に商品概要として交通系ICの記載があるデビットカードは他にない。
1-1. 一般カードの特徴
デビットプラス |
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![]() |
JCB |
15歳以上 (中学生不可) |
初年度年会費無料 (通常、税込1,375円) |
ポイント還元率0.25%~0.5% |
福岡銀行 |
こちらはデビットプラスの「一般カード」だが、ポイント還元率0.5%が特徴となる。
地方銀行に話を絞ると、一般カードの還元率は0.3%前後が平均だ。デビットプラスは「Walletプラス」という専用アプリを利用するだけで還元率が0.5%になるため、カードを作ったら必ずアプリを落としておきたい。
1-2. ゴールドカードの特徴
デビットプラスゴールド |
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![]() |
JCB |
20歳以上 |
年会費11,000円(税込) |
ポイント還元率0.5%~1.0% |
福岡銀行 |
こちらはデビットプラスの「ゴールドカード」だが、付帯保険で「最高1億円」の補償が備わっていることが特徴だ。
該当エリアの方がデビットプラスを作る際に「一般カードとゴールドカードはどちらが良いのか?」という疑問が湧きやすいと思うが、基本的に付帯保険を重視する方に限ってゴールドカードがオススメだ。
以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方は読んでおこう。
2. デビットプラスのメリット
デビットプラスのメリットは交通系ICを搭載でき、さらにポイント還元率が高いところにある。
- nimocaを搭載できる
- SUGOCAを搭載できる
- 交通系ICへオートチャージ可能
- 一般カードの還元率0.5%
- ゴールドカードの還元率1.0%
それぞれの交通系ICに対してデビットプラスからオートチャージすることもできるので、通勤通学で愛用できるのが嬉しい。
2-1. 交通系ICはどちらか1種だけ搭載できる
デビットプラスは申し込みの際に以下の3タイプを選べる。
- 交通系ICなし
- nimoca搭載
- SUGOCA搭載
交通系ICは「nimoca」と「SUGOCA」のいずれか一方だけを搭載でき、2種を1枚のデビットプラスに搭載することはできない。
また、交通系ICを搭載しても年会費は変わらないので、対応エリアを確認して交通系ICを搭載しておこう。
2-2. 途中で交通系ICを変更したい場合
交通系ICを途中で変更したい場合、その方法は以下となる。
- 交通系ICを未搭載:解約しなくていい
- nimoca搭載:一度解約してから新規申込
- SUGOCA搭載:一度解約してから新規申込
基本的にどのタイプのデビットプラスでも、内容を変更すると新しいカードを発行しなければならない。
交通系ICが未搭載のタイプを持っているなら、「nimoca」か「SUGOCA」を選んで新しいカードを発行するだけで変更可能だ。
どちらかの交通系ICを搭載している場合、一旦はデビットプラスを解約してからお好みのタイプに新規申込という形になる。
2-3. nimocaとSUGOCAはどちらが良い?
交通系ICは対応エリアがあるので、日頃から利用する交通機関がそれぞれの交通系ICの対応エリアかどうかを確認しておく必要がある。
「nimocaのつかえるエリア」では、九州の対応エリアや全国相互利用エリアを確認できるので、デビットプラスを作る前にチェックしておこう。
「SUGOCA利用可能エリア」では、こちらも同様に対応エリアを確認できる。
2-4. オートチャージとは?
デビットプラスはデビットカードなので、「デビットプラス」で買い物するときはオートチャージは一切関係がない。
「nimoca」と「SUGOCA」のいずれかを使う場合、それぞれの交通系ICの残高不足になった時に自動的にデビットプラスからオートチャージができる。クレジットカードとは異なり、オートチャージの場合も預金口座からのチャージとなるのが特徴でもある。
また、定期券を持っている方はそれをデビットプラスに搭載することもできるので、「デビットカード」+「交通系IC」というセットはクレジットカードを除外すると非常に便利だ。
例えば、毎日の通学である日とつぜん残高不足になっても、わざわざ手動でチャージする必要がない。
2-5. 最低還元率0.5%の安定感
デビットプラスは「Walletアプリ(無料)」を使うだけで還元率が0.5%になり、地方銀行の一般ランクに絞ると0.5%は最強クラスだ。
デビットカードはネット銀行が強いが、人気カードの一角である「イオンデビットカード・0.5%~1.0%」の下限水準と同レベルだ。都市銀行を相手にすると「りそなデビットカード・0.5%」と同等であり、こちらのデビットカードは都市銀行で第2位の還元率だ。
地方銀行のゴールドカードは1.0%が最高となるが、どの銀行も年会費が10,000円前後となっているため、コスパで考えるなら0.5%は決して悪くはない水準だ。
3. デビットプラスのデメリット
ネット銀行を比較対象にするとデビットプラスのデメリットは還元率が挙げられるが、これはすべての地方銀行と都市銀行に共通するデメリットでもある。
ネット銀行は「楽天ポイント」や「ときめきポイント」など、各社の独自ポイントプログラムを使っていることからも還元率が高い傾向があるため、ポイントを重視するならネット銀行を選ぶべきだ。
しかし、デビットプラスの該当銀行をメイン口座にすることを前提にすると、他の地方銀行に比べればかなり恵まれている。デビットカードで唯一の「交通系IC搭載」というメリットもあり、交通系ICによって利用頻度が高まることも踏まえれば十分に魅力的なデビットカードではないだろうか。
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