遅延損害金の手数料計算

遅延損害金

遅延損害金とは、支払いが遅れた時に発生する罰則金だ。遅延損害金の意味を知らずに放置すると大変なことになる為、発生条件や手数料計算をしっかりと覚えておこう。また、遅延した場合の対処方法も合わせて紹介していこうと思う。

1. 遅延損害金が発生するカードの種類

遅延損害金は支払いを約束する商品において発生する罰則金だ。

電子決済カードに話を絞ると

  • デビットカード(無し):瞬時口座引き落としで後払いが存在しない
  • クレジットカード(有り):電子決済カードで唯一後払いができるカード
  • プリペイドカード(無し):いろんなタイプが存在するが、基本的に事前チャージである
  • 電子マネー(無し):クレカ一体型を除き、電子マネーは事前チャージである
  • ポイントカード(無し):お金のやり取り自体が存在しない

となる。

また、この中でキャッシングを付帯できるのはクレジットカードだけであり、キャッシングにも遅延損害金があるので覚えておこう。

2. 遅延損害金の発生条件

カード会社によって遅延損害金が発生するタイミングは様々であり、

  • JCB:遅延をしてから5日間の免除日が設けられている
  • イオン:遅延をしても移管になるまで遅延損害金が発生しない

という風に支払日の翌日から絶対に遅延損害金が発生するわけではない。

しかし、キャッシングやカードローンはほぼ全ての会社が支払日の翌日から遅延損害金を取っているため、クレジットカードの場合も支払日の翌日からペナルティが掛かるという認識を持っておくのが無難だろう。

また、何よりも遅延損害金は放置しても問題を解決できないため、支払いに遅れた瞬間に契約先へ連絡をすることが欠かせない。

2-1. JCBの5日間免除

JCBでは、支払日の翌日から遅延損害金を取るのではなく、支払日から5日間だけ猶予期間が設けられている。この5日間だけは通常の手数料しか発生せず、5日間で支払いの遅れを解消できない場合は遅延損害金が発生する。

5日間の免除は営業日だけではなく土日祝も含まれるようなので、この点は注意をしておきたい。

2-2. イオンは遅延損害金がない

イオンでは、原則として遅延損害金を取っていない。しかし、利用規約には14.6%の遅延損害金を取ると書かれている。

この矛盾が気になったので問い合わせてみたところ、イオンは「移管=債権回収業者に委託」の状態にならない限りは遅延損害金を取らないスタンスという分かりやすい回答を頂くことができた。

移管は難解な言葉だが、つまり遅延行為をしても催促や督促といった流れになるまでは遅延損害金が発生しないという事だ。

逆に考えると、イオンで遅延損害金が発生する方は返済苦から訴訟の一歩手間にきている状況なので、もう遅延損害金の話だけではなく利用額全額をどうやって返済するのかを真剣に考える必要があるだろう。

3. 遅延損害金の手数料計算

遅延損害金が発生した場合、支払額の総手数料は「毎月の支払いにおける手数料」+「遅延損害金」となる。

月々の支払における手数料は

  • 一括払い:手数料なし
  • 分割払い:2回or3回以上において、「元金×100円あたりの手数料」で計算、実質年率は手動計算不可
  • リボ払い:「元金×リボ利率÷365日×支払日~支払日」の日割り計算
  • ボーナス払い:ボーナス2回払いに限り「元金×ボーナス利率÷2」で計算

というように支払方法によって異なる。

次に遅延損害金の手数料計算は

  • 遅延損害金:「元金×遅延利率÷365日×遅延日~遅延解消日」の日割り計算

となる。

例:一括払いで遅延損害金が発生すると、「通常手数料なし」+「元金×遅延利率÷365日×遅延日~遅延解消日」。リボ払いで遅延損害金が発生すると、「元金×リボ利率÷365日×支払日~支払日」+「元金×遅延利率÷365日×遅延日~遅延解消日」となる。

3-1. 遅延損害金の上限金利

クレジットカードの遅延利率は契約書類のどこかに記載されているが、申込前においては利用規約を見るのが早い。各社の遅延利率は大抵14.6%と書かれているが、これは「消費者契約法」における上限金利だ。

つまり、遅延損害金は好きなだけ請求して良いのではなく、法律によって遅延利率の上限が決まっている。

  • 消費者契約法(マンスリークリア):14.6%・クレカの一括払いやリボ払いが該当する
  • 割賦販売法:6.0%・分割2回以上やボーナス払いが該当する
  • 利息制限法:20.0%・クレカではキャッシングが該当する
  • 貸金業法:20.0%・クレカではキャッシングが該当する

JCBの場合だと以下のようになっている。

  • 一括払い(分割1回):14.6%
  • 分割2回払い:6.0%
  • 分割3回以上:6.0%(公式では14.6%と回答されるが6.0%を超えないように計算される)
  • リボ払い:14.6%
  • ボーナス払い:6.0%
  • キャッシング:20.0%

3-2. 遅延をシミュレーション

10万円を「一括払い(手数料なし)」で利用しており10日間遅延した場合、「通常手数料なし」+「10万円×14.6%÷365日×10日=400円」=400円となる。

10万円を「リボ払い(15%だとする)」で利用しており10日間遅延した場合の10日間の総手数料は、「10万円×15%÷365日×10日=410円」+「10万円×14.6%÷365日×10日=400円」=810円となる。

4. 遅延損害金の対処方法

クレジットカードの支払いは、支払方法によって確定している請求額の全額を支払日に処理する必要がある。

例えば、10万円を請求されるなら口座に10万円以上を入れておく必要があり、10万円未満だと1円も引き落とされない。

支払いが厳しいなら支払日までに支払方法を変更しておき、遅延にならない支払額に調整することが大切だ。

もし、遅延損害金が発生してしまった場合、速やかにカード会社へ連絡をしよう。これ以外に対処方法は存在せず、カード会社へ連絡をすると未払金の振込先を教えてもらえる。後は、その口座へお金を振り込めば遅延行為は解消される。

これをやらない限り、ずっと遅延損害金が発生し続けることになるので、何も知らずに返済を放置すると大変なことになる。

4-1. 支払日の当日はセーフ

遅延損害金が発生するタイミングは各社によって様々なわけだが、基本的に遅延行為はしない方がいい。人によっては癖になることがあるし、長期遅延は信用情報に記録が残ってしまう。

支払日に銀行口座から引き落としが完了しなくても、当日中にカード会社へ連絡をして未払金を振り込めば遅延にならないので覚えておこう。

スポンサードリンク