キャッシュレス化が進むと加盟店が増加するが、それでも国際ブランドの選び方に変化はなさそうだ。世界規模でも安定の1位は「VISA」、次いで「Master Card」と「JCB」、この3強から選んでおけば間違いない。
目次
1. キャッシュレス化と6大ブランドの需要
国際ブランドは以下の6種類がある。
- VISA
- Master Card
- JCB
- American Express
- ダイナースクラブ
- 銀聯
世界的に加盟店が多いのはVISAとMaster Cardであり、それ以外は各国によって加盟店数は本当に大きな違いがある。発展途上国においては、Master Cardを使えるお店が少ないケースもあるため、どこへいっても使える可能性が高いのはVISAのみである。
1-1. 日本のキャッシュレス政策と加盟店の増加
日本政府は「キャッシュレス化を実現するためにキャッシュレス決済は重要なポイント」と捉えており、観光地や商店街を中心としてキャッシュレス決済の導入を推進している。
つまり、キャッシュレス化が進むに連れて少なからず加盟店が増えていくため、従来よりはそれぞれのブランドを使いやすい社会になることが予想される。
しかし、日本がアメリカやスウェーデンのようにキャッシュレス先進国になったとしても、国際ブランドの選び方は一般的な認識どおりに「VISA最強説」は変わらないだろう。
1-2. どうしてVISA最強説は変わらないのか?
世界では、クレジットカードを作る時に日本の認識と同じくVISAやMaster Cardを選ぶ人が多い。また、これらのブランドはプリペイドカードやデビットカードを作ることもできるため、どこでも決済しやすい安定のブランドだ。
日本のキャッシュレス化には様々な目的があるが、基本的に海外からの観光客に対してスマートな決済を行うことが1つのテーマになっている。
国からの要望を受けて加盟店になることを決意した時、客層を考慮した上で安定のVISAとMaster Cardを選ぶことは想像どおりだろう。中国のお客さんしかやってこないようなお店であれば「銀聯決済だけでいいか・・・」という考え方もできるだろうが、特殊なケースを除くと世界的な認識に便乗してVISAを抑えておくのはセオリーというのがVISA最強説である。
2. 国際ブランドの選び方
さて、国際ブランドの選び方を「日本編」と「海外編」から見ていこう。
基本的に特典やポイントなどにこだわらないのであれば、VISAカードを1枚作っておけば大丈夫だ。
しかし、内容にこだわりながらも使い勝手の良いカードを作るなら、日本専用カードと海外専用カードというように2枚のカードを所持する方が希望を叶えやすいだろう。
例えば、海外へ行くことが多いならフライトカードをVISAで作っておくと、マイルの積算も含めて実用性が非常に高い。
2-1. 日本の国際ブランドの選び方
日本では、大手のお店は6大ブランドすべてに対応しているところが多いが、個人規模など小さなお店になるほど対応種が少なくなる傾向がある。これはキャッシュレス決済の導入コストや手数料を踏まえたメリットなど、お店側にも様々な事情があることは覚えておきたい。
- VISA
- Master Card
- JCB
日本では、上記の3ブランドからカードを作っておけば「カードを使えない・・・」というケースはまずない。
また、JCBは「アメックス」・「ダイナースクラブ」・「ディスカバー」と提携しているため、JCBと加盟提携すればこれらのブランドにも対応できるという裏事情がある。
消費者はアメックスやダイナースクラブなどのカードをJCBマークのお店で決済できるが、お店がそれぞれのブランドと個別提携している場合は決済できない。
加盟店になるとそのブランドのマークを使用できるため、お店が設置を忘れていない限りは自然とマークが表示されているだろう。
2-1-1. その他、3ブランドの強み
アメックスは1917年に日本上陸という非常に長い歴史がある。そのため、日本国内でアメックスが使えないというケースは殆どなく、「コネクト」や「セレクト」の高級特典も日本のホテルやレストランも多数ある。
ダイナースクラブは1960年から日本に存在しており、日本で初めてプラスチック製のクレジットカードを発行したことで有名だ。その歴史からも加盟店が少ないことはなく、「銀座ダイナースクラブカード」で分かるように都会には滅法強い。
銀聯は中国の観光客の増加と共に日本でも着実に加盟店が増えているブランドだ。百貨店やデパートなど集客力の高いフィールドでは問題ないが、地方など田舎でひっそり営業しているところでは使えないケースが多い。
日本在住で銀聯を選ぶメリットがカードのスペックからも低いので、日本と中国を行き来することが多い方ではないと選ぶことはないだろう。ちなみに銀聯カードを作りたいなら、三井住友VISAカードで探してみるのがオススメだ。「銀聯カード」or「ANA銀聯カード」があり、中国ホテルで優待などの特典もある。
2-2. 海外の国際ブランドの選び方
海外専用としては、冒頭で紹介したようにVISAで決まりだ。
- VISA
Master Cardを含めて他のブランドについては、もちろん海外で全く使えないわけではない。これはもう旅先によるため、「どのブランドが最強なのか?」は国によるという以外に答えがない。
VISAだけはすべての国際ブランドの中で世界規模から加盟店が多いため、確率論としてカードをいろんなお店で使える可能性が高いところに安定感がある。
もし、手持ちのクレジットカードが使えないと困るという状況なら、各国にある日本大使館でその国のカード事情を聞いておこう。ホームページでも詳細が記載されていることがあるし、電話やメールから直接問い合わせてみるのも良いだろう。
特に留学で諸外国へ行く場合、長期滞在における病気や保険という点も踏まえて、一応は使えるブランドを確認しておく方が安全だ。
まとめ
国際ブランドが良く分からない方は、せっかく作ったカードが使えないケースを想定して疑問が湧くだろうが、基本的に日本においては銀聯を除く5大ブランドは問題ない。
ポイント還元率や特典などを見ながらカードを選べば、必然と5大ブランドのいずれかが備わっているだろう。
一方、海外用としてカードを作る場合だけは1枚はVISAを作っておく方が安心だ。アメリカの会社であるアメックスやダイナースクラブでも全世界で使えるブランドというわけでもなく、発展途上国を想定してもVISAだけは別格な加盟店数がある。
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