2019年4月1日から、日本で初となる「Master Card」ブランドのデビットカードが住信SBIネット銀行からリリースされた。「ミライノデビットMaster Card:0.8%」と「ミライノデビットPLATINUM(Master Card):1.0%」の2種類があり、どちらもポイント還元率の高さがメリットだ。
目次
1. 初のMaster Cardブランドのデビットカード登場!
住信SBIネット銀行から初のMaster Cardブランドのデビットカードがリリースされた。
- ミライノデビットMaster Card
- ミライノデビットPLATINUM(Master Card)
過去には東京スター銀行にMaster Cardのデビットカードがあったようだが、すでに廃止されている。
今まで日本国内のデビットカードは「VISA」か「JCB」しかなかったが、これからは「Master Card」を選択することができる。
リリースされたのは「ミライノデビットMaster Card」と「ミライノデビットPLATINUM(Master Card)」の2種類。
デビットカードのプラチナカードは「タカシマヤプラチナデビット」しかなかったが、新たに「ミライノデビットPLATINUM(Master Card)」が増えたのは嬉しい状況だ。
今回のリリースはいろんな意味でデビット活性化に繋がりそうで、キャッシュレス化の良い後押しになりそうだ。
2. ミライノデビットMaster Card
ミライノデビットMaster Card |
---|
![]() |
Master Card |
15歳以上 |
年会費無料 |
ポイント還元率0.8% |
住信SBIネット銀行 |
ミライノデビットMaster Cardは2種類あるが、こちらの一般カードは年会費無料。
15歳以上から持てるため、高校生なら「日本で唯一のMaster Card作ったよ!」という話題作りにもなる。
余談だが、インスタなどで券面画像をアップするときはカード番号を伏せるようにしよう。
2-1. スペック
名称 | ミライノデビット(Master Card) |
---|---|
申込年齢 | 15歳以上の個人、日本国内に登記している法人 |
年会費 | 無料 |
カード有効期限 | 7年間 |
決済口座 | 円普通預金か外貨普通預金(どちらも住信SBIネット銀行) |
初回発行手数料 | 無料、切り替え時も無料 |
再発行手数料 | 無料~税込1,100円(不具合の状況で異なる) |
外貨決済時の手数料 | 2.50%(年30回までポイントバック) |
利用限度額変更 | 1回は0~200万円、1日は0~200万円、1ヶ月は0~1,000万円 |
海外ATM引き出し額変更 | 1回は0~10万円、1日は0~100万円、1ヶ月は0~300万円 |
利用可能時間 | 24時間365日(メンテナンスを除く) |
ポイント名 | スマプロポイント |
ポイント付与 | 月間合計1,000円毎に8PT |
1PTの価値 | ポイントの使い道で異なる |
ポイントの使い道 | 現金交換は1PT=1円(0.8%)、JALマイル移行は100PT=40マイル(0.32%) |
ポイント還元率 | 0.8%(現金交換時) |
ポイント有効期限 | ポイント付与月の翌々年度の3月末 |
盗難紛失補償 | 個人は年間100万円、法人は年間1,000万円 |
電子マネー | Master Cardコンタクトレス |
付帯保険 | なし |
一般カードは付帯保険がない。
電子マネーは「Master Cardコンタクトレス」が使える。
その他、スペックで注目しておきたいのはポイント還元率が0.8%な点だ。
この還元率はすべてのデビットカードの中で高還元率な部類となるため、住信SBIネット銀行ユーザーにとっては超朗報だ。
住信SBIネット銀行には「ミライノデビットVisa(還元率0.6%)」がすでにあるが、これからは「ミライノデビットMaster Card」のほうが人気が高まりそうだ。
3. ミライノデビットPLATINUM(Master Card)
ミライノデビットPLATINUM |
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![]() |
Master Card |
15歳以上 |
年会費11,000円(税込) |
ポイント還元率1.0% |
住信SBIネット銀行 |
ミライノデビットPLATINUM(Master Card)は、年会費11,000円(税込)。
他社のゴールドやプラチナのデビットカードは、年会費相場が10,000円~20,000円ほど。
相場どおりの年会費といった感じだ。
3-1. スペック
名称 | ミライノデビットPLATINUM(Master Card) |
---|---|
申込年齢 | 15歳以上の個人、日本国内に登記している法人 |
年会費 | 11,000円(税込)、口座から引き落とし |
カード有効期限 | 7年間 |
決済口座 | 円普通預金か外貨普通預金(どちらも住信SBIネット銀行) |
初回発行手数料 | 無料、切り替え時も無料 |
再発行手数料 | 無料~税込1,100円(不具合の状況で異なる) |
外貨決済時の手数料 | 2.50%(年30回までポイントバック) |
利用限度額変更 | 1回は0~200万円、1日は0~200万円、1ヶ月は0~1,000万円 |
海外ATM引き出し額変更 | 1回は0~10万円、1日は0~100万円、1ヶ月は0~300万円 |
利用可能時間 | 24時間365日(メンテナンスを除く) |
ポイント名 | スマプロポイント |
ポイント付与 | 月間合計1,000円毎に10PT |
1PTの価値 | ポイントの使い道で異なる |
ポイントの使い道 | 現金交換は1PT=1円(1.0%)、JALマイル移行は100PT=40マイル(0.4%) |
ポイント還元率 | 1.0%(現金交換時) |
ポイント有効期限 | ポイント付与月の翌々年度の3月末 |
盗難紛失補償 | 個人は年間100万円、法人は年間1,000万円 |
電子マネー | Master Cardコンタクトレス |
付帯保険 | ショッピングガード最高100万円、国内旅行保険最高1億円、海外旅行保険最高1億円 |
ミライノデビットPLATINUM(Master Card)は、ショッピング保険と旅行保険が備わっている。
また、プラチナ特典として「空港ラウンジ」や「接待日和(Master Card優待特典)」があるので、全体的にボリューミーなスペックだ。
こちらも最大の注目点はポイント還元率であり、クレジットカードの平均とされる0.5%の2倍もある1.0%を常時キープ可能。
3-2. 海外旅行保険
補償内容 | 本会員(家族) |
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死亡・後遺障害保険金 | 最高1億円(家族1,000万円) |
傷害治療保険金 | 最高1,000万円(家族500万円) |
疾病治療保険金 | 最高700万円(家族350万円) |
賠償責任保険金 | 最高1億円(家族5,000万円) |
携行品損害保険金 | 最高100万円(家族50万円) |
救援者費用保険金/保険期間中 | 最高500万円(家族250万円) |
海外旅行保険は最高1億円が用意されている。
各補償額が良いのか悪いのか分かりずらいと思うが、クレジットカードの「ゴールド」や「プラチナ」と同水準だ。
ゴールドカードでも最高5,000万円に留まるカードが多いので、最高水準の補償額であることは間違いない。
3-3. 国内旅行保険
補償内容 | 本会員(家族) |
---|---|
死亡・後遺障害保険金 | 最高1億円(家族1,000万円) |
入院保険金 | 日額5,000円(家族2,500円) |
通院保険金 | 日額5,000円(家族2,500円) |
国内旅行保険も最高1億円が用意されており、ここが何気に大きなメリット。
補償額が高いカードでも「海外最高1億円」の「国内最高5,000万円」となっているカードも多く、海外と国内の両方に対して最高1億円が用意されているのはクレジットカードのプラチナクラスと同じだ。
3-4. プラチナ特典
サービス名 | 内容 |
---|---|
LoungeKey(ラウンジキー) | 世界1,000ヶ所の空港ラウンジが年3回無料 |
Boingo Wi-Fi | 無料で利用できる |
接待日和 | 全国200店舗を対象に2名以上の予約で1名無料 |
ミライノデビットPLATINUM(Master Card)は、上記3つが注目しておきたい特典。
特に「LoungeKey(ラウンジキー)」は年3回まで無料で使えるため、年3回ほど飛行機で旅行する人にとってはかなり嬉しい特典だ。
- 国際線手荷物無料宅配
- 空港クローク優待サービス
- 海外用携帯電話レンタル優待サービス
- 海外用Wi-Fiレンタル優待サービス
- 国内ゴルフ予約サービス
- 会員制ゴルフ予約サービス
- 海外有名ゴルフコース手配サービス
- 国内高級ホテル&高級旅館予約サービス
- Trip.com特別優待
- ヘリクルーズ手配サービス
- 歌舞伎&能手配サービス
- カーシェアリング優待
- スポニチゴルファーズクラブの特別入会
- ザカハラホテル&リゾートのMaster Card限定宿泊プラン
- Tokyo Supercars優待サービス
- ふるさと納税特別優待
その他、上記のような特典が備わっている。
「海外用Wi-Fiレンタル優待サービス」や「国際線手荷物無料宅配」など、旅行関連の特典が多いことからアクティブ派はメリットを活かしやすい。
4. Master Cardならではのメリットは?
ミライノデビットMaster Cardを作ると、「Master Cardの加盟店」でカードを使うことができる。
- VISA:世界で最も加盟店が多い
- Master Card:VISAと並んで国際ブランドの2強
- JCB:日本に強いが海外は加盟店がやや不安とされている
上記のような違いがあるが、日本国内では大差がない。
海外で使うことを想定しても「VISA」も「Master Card」も加盟店は世界規模で多いため、ミライノデビットMaster Cardならではのメリットは「Master Card特典」に注目しておきたい。
4-1. Master Card優待特典に魅力を感じるならメリットが高い
それぞれの国際ブランドは様々な優待特典を用意している。
ボリューム的には、JCBが国内外に対して最も特典数が多い。
VISAとMaster Cardは同じようなボリュームであり、主に海外や空港系の特典が目立つ。
4-2. レアリティの高さが魅力
2019年4月以降、「トマト銀行」など徐々にMaster Cardブランドのデビットカードが増えている。
2019年4月1日は日本でMaster Cardブランドのデビットカードが復活した日、復活させたのは住信SBIネット銀行。
今後、Master Cardのデビットカードは増えていきそうだが、ミライノデビットMaster Cardは「初代Master Cardブランドのデビットカード」というレアリティが消えることはない。
4-3. ポイント還元率が高い
スペック的にはポイント還元率の高さが最大のメリットだ。
- ミライノデビットMaster Card:0.8%
- ミライノデビットPLATINUM(Master Card):1.0%
常時還元率と年会費から見ると、楽天シリーズ(1.0%)が最強。
それには劣るが、十分に高還元率な部類のデビットカードだ。
また、ポイントの使い道が「現金交換」と「JALマイル移行」しかないため、使いやすいのもメリット。
4-4. キャッシュレス・消費者還元事業の対象カードでもある
内容 | |
---|---|
実施期間 | 2019年10月1日から2020年6月30日 |
対象カード | ミライノデビットVisa、ミライノデビットMaster Card |
ポイント還元率 | 2%か5% |
還元内容 | 利用額から2%か5%の還元率を計算して、住信SBIネット銀行の円普通預金口座に入金 |
還元時期 | カード利用月の翌月下旬 |
ポイント還元の上限 | 月間15,000円 |
「ミライノデビットMaster Card」と「ミライノデビットPLATINUM(Master Card)」は、2019年10月からスタートしたキャッシュレス・消費者還元事業の対象カードだ。
通常のポイント還元とは別として、「住信SBIネット銀行の円普通預金口座に入金」という還元内容でポイント還元を受けられる。
これは消費税増税緩和策として行われている政策なので、「難しくてよく分からない・・・スルーしよ・・・」というスタンスは本当に損。
以下の記事ですべてをまとめているので、概要が良く分からない方は参考にしながらフル活用しよう。
5. まとめ
デビットカードは引き落し口座が各銀行となるため、今回のリリースで最も歓喜するのは住信SBIネット銀行ユーザーだ。
住信SBIネット銀行といえば「SBI証券」や「Mrカードローン」など、難しいイメージを持っている方は少なくないと思う。
このイメージは住信SBIネット銀行のサービスの多さから来るもので、都市銀行や他のネット銀行等とお得さや使い勝手は変わらない。
むしろ、長い人生で見た場合、住信SBIネット銀行だけで様々なサービスを網羅できるのは強みでもある。
ミライノデビットMaster Cardの申し込みに向けて「あと一押し、何か情報を掴みたい!」という方は、住信SBIネット銀行のサービスにも注目しながら検討してみてはいかがだろうか。
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