ゆうちょ銀行はJ-Debit以外にもデビットとプリペイドの機能が搭載されている「mijica Visaデビットカード」、通称「デビプリ」と呼ばれるデビットカードもある。小学生を除く12歳以上から作れるため、中学一年生から作れることが主なメリットだ。
目次
1. 基本スペック
mijica Visaデビットカード |
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12歳以上 (小学生不可) |
年会費無料 |
ポイント還元率0.25%~0.5% |
ゆうちょ銀行 |
※2021年8月時点では「2022年春に新しいブランドデビットをリリース予定。その際にmijicaは終了予定」とゆうちょ銀行の公式サイトで告知されており、mijicaの新規申込は停止中。おそらく、すでに終了が告知されているので申し込みが再開されることもないと思われる。12歳以上から作れるという利点があっただけに残念だ。
mijica Visaデビットカードは、ゆうちょ銀行のデビットカード。
ゆうちょ銀行はJ-Debitというデビットカードもあるが、J-Debitは通販サイトや海外や国際ブランドのマークがあるお店で利用不可なので使い勝手が悪い。
mijica VisaデビットカードはVisaマークのあるお店なら、日本でも海外でも通販サイトでもスマホ課金でも使えるのでおすすめ。
2021年8月時点では「2020年春に新しいブランドデビットをリリース予定。その際にmijicaは終了予定」とゆうちょ銀行の公式サイトで告知されているため、mijicaの新規申込は停止中。
1-1. 申込資格
mijica Visaデビットカードは、小学生を除く12歳以上なら作れる。
ネットでも店頭でも申し込めるし、審査がないので申込条件を満たせば発行可能。
申し込む時に登録用のメールアドレスがあればOKなので、作り方も簡単。
未成年者は親権者の同意が必要なので、中学生や高校生がmijica Visaデビットカードを申し込むときは、ご両親に
「ゆうちょ銀行のデビットカードを作りたいんだけど、同意してくれない?」
と伝えよう。
その後の展開は、
「あなたにカードはまだ早いわよ・・・。」
というような流れがあると思うが、
「これはクレジットカードじゃなくてデビットカードなの!デビットカードは自分が持ってる金額分の範囲でしか支払えないんだよ?スマホでも通販でも使えるから持ちたいんだけど。しかもチャージ上限があるから使い過ぎも防止できるし。増税緩和策のキャッシュレス決済に対してポイント還元が実行されたら、このカード持ってたら少しお得になるかもしれないじゃん?」
なんて言ってみると、
「ああ、確かに。」
となるかもしれない。
それでもダメなら、ゆうちょ銀行の「公式サイト」をご両親と一緒に熟読して、mijica Visaデビットカードの仕組みを理解してもらうのが早いだろう。
1-2. 年会費
mijica Visaデビットカードの年会費はずっと無料だ。
1-3. 国際ブランド
mijica VisaデビットカードはVisaブランドなので、Visaマークのあるお店で使うことができる。
街中のお店はもちろん、通販サイトでも利用可能だ。
基本的にネット上でもVisaブランドに対応しているサイトならどこでも使うことができるが、一部のサイトはデビットカードやプリペイドカードにそもそも対応していないところもある。
例えば、映画見放題のサービスでいうと、HuluはVisaデビット可能だが、U-NEXTは不可。
1-4. ポイントプログラム
mijica Visaデビットカードは、永久不滅ポイントを貯められる。
- 名称:永久不滅ポイント
- ポイント付与①:通常2,000円毎に1PT
- ポイント付与②:優待店は2倍から3倍
- 1PTの価値:約5円
- ポイント還元率:約0.25%
- ポイント有効期限:なし
- ポイントの使い道:商品交換やポイント移行など多彩
通常、どこでカードを使っても2,000円の利用毎に1PTが付与される。
永久不滅ポイントの1PTは使い道によって価値が変わるが、大よそ約5円の価値がある。
2,000円毎に5円を受け取ることができるため、1,000円では2.5円、100円では0.25円、ポイント還元率は約0.25%だ。
永久不滅ポイントはsaison(セゾン)のオリジナルポイントで、セゾンクレジットカードでは1,000円毎に1PT付与なのだが、何故かmijica Visaデビットカードは2,000円毎に1PT付与となっているのでちょっと損だ。
しかし、ポイント優待店を使うと2倍から3倍でポイントを獲得できるため、ポイント還元率0.5%~0.75%は目指せる。
1-5. ポイントがお得になるお店一覧
全国エリアにおいて、ポイントがお得になるお店は以下の12店舗。
- ファミマ
- 西友
- LIVIN
- サニー
- THE MALL
- ココカラファイン
- ヤマダ電機
- パルコ
- 三井アウトレットパーク
- 三井ショッピングパークららぽーと
- 三井ショッピングパークララガーデン
- 郵便局のネットショップ
その他、各エリアの優待店は「ポイント優待店」をチェックしよう。
1-6. カードの仕組み
mijica Visaデビットカードは「デビプリ」と呼ばれ、「デビットカード」と「プリペイドカード」の2つの機能が搭載されたカードだ。
- デビット機能:ゆうちょ口座からチャージして使う
- プリペイド機能:ゆうちょ口座やATMなどからチャージして使う
基本的にどちらの機能もゆうちょ銀行口座からチャージして使うため、一言にいうとmijica Visaデビットカードは「名前だけデビットカード」で「機能はチャージ型のプリペイドカード」だ。
しかし、デビットカードのチャージ設定をONにしておくとオートチャージ可能となり、チャージ残高を超える買い物に対してもmijica Visaデビットカードを使えるようになる。
ここがmijica Visaデビットカードが「デビットカード」である部分。
チャージ残高を超える買い物はゆうちょ銀行の口座残高の範囲となるため、他のデビットカードと機能は同じだ。
1つ注意点として覚えておきたいのが、「デビットチャージ機能は15歳未満は利用不可」なので、12歳から15歳までの方はプリペイドカードとして使うことになる。
2. mijica Visaデビットカードのメリットまとめ
mijica Visaデビットカードのメリットは主に2つだ。
- 12歳以上から作れること
- ポイントの有効期限がないこと
それぞれを見ていこう。
2-1. 12歳以上から作れる
現状、ブランドデビットは「15歳以上」と「16歳以上」から申し込めるカードが殆どだ。
ブランドデビットとは「JCB」や「Visa」のマークがついているデビットカードのことで、これらのマーク(国際ブランド)が付いていることでネットショッピングや海外でもカード決済できるようになる。
15歳以上から作れるデビットカードもその殆どは「中学生不可」なので、中学一年生にとってはmijica Visaデビットカードを持てるのは大きなメリット。
2-2. ポイントの有効期限がない
「Tポイント」や「楽天スーパーポイント」など、ポイントは多くの種類がある。
一般的に高還元率なポイントが人気だが、そのほぼすべてのポイントは有効期限がある。
その点、永久不滅ポイントは有効期限がないため、時間がかかったとしても高額ポイントを貯めやすいメリットがある。
3. mijica Visaデビットカードのデメリットまとめ
mijica Visaデビットカードのデメリットは主に2つ。
- 15歳未満はデビットチャージ利用不可
- 常時還元率0.25%は低い
それぞれを見ていこう。
3-1. 15歳未満はデビットチャージ利用不可
デビットカードというのは、そもそもチャージが不要だからこそ便利。
チャージが面倒でないなら、電子マネーを含めていろんな選択肢があるわけだ。
mijica Visaデビットカードはデビットチャージ設定をONにしておくと、チャージ残高を超える買い物でも自動的にゆうちょ銀行の預金残高の範囲で決済可能となり、ここがデビットカードの利点。
しかし、小学生を除く12歳以上から発行できるメリットがあるのに対して、このデビットチャージ機能は15歳未満は利用不可となっているため、12歳から15歳の方はプリペイドカードとしてmijica Visaデビットカードを使うことになる。
つまり、どうせチャージするなら他のチャージ型のプリペイドカードでも良いことになる。
3-2. 常時還元率が低い
永久不滅ポイントは人気の高いポイントプログラムであり、1,000円毎に1PT付与のポイント還元率0.5%が基本スペック。
しかし、mijica Visaデビットカードは1,000円毎に1PT付与ではなく2,000円毎に1PT付与なので、ポイント還元率が0.5%ではなく0.25%と低い。
2019年1月時点では、永久不滅ポイントが搭載されているデビットカードはmijica Visaデビットカードだけなので希少価値は高いが、ポイント還元率を重視するなら他のデビットカードのほうが選びやすい。
唯一の救いはポイント優待店が全国的に有名なお店が揃っているため、それを駆使して還元率を多少は改善できることだ。
4. まとめ
mijica Visaデビットカードは小学生を除く12歳以上から持つことができるため、中学1年生にとっては1つのキャッシュレス決済手段として検討できる。
しかし、15歳未満はデビットチャージ不可の仕様なので、結局はプリペイドカードとして使うことになるのが残念だ。
他の機能として「mijica会員間では手数料無料でチャージ残高送金可能」というものがあり、これは18歳未満は送金不可の受取りのみ可能。
お正月に「お年玉を電子マネーで・・・」といった話題がニュースで報道されていたが、親子でmijica会員になって親が子供にチャージ額を送金するという使い方をすると、12歳から15歳の中学生にとってメリットが高まるのではなかろうか。
また、高校生や社会人の方に対しては、mijica Visaデビットカードは還元率が低いことから他の高還元率デビットカードのほうがおすすめだ。
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