マネータップでデビットカードの時代到来?!

マネータップでデビットカードの時代到来

2018年の秋を目途に「マネータップ(Money Tap)」という日本初の送金システムが実装される。マネータップの実装によって個人間送金の手数料が無料になるとすれば、デビットカードの実用性が大幅に改善される可能性がある。

1. マネータップとは?

※2018年10月4日にマネータップがリリースされ、3銀行間の送金手数料については最下部に「追記」としてまとめてあるのでご覧ください。

マネータップは「24時間いつでも個人間の少額送金が可能」となる新しい送金システムだ。

  • 住信SBIネット銀行
  • りそな銀行
  • スルガ銀行

現段階で61社が参加しており、上記3社が先駆けで2018年の秋を目途にサービスを開始する予定となっている。

1-1. 仮想通貨リップルの技術

マネータップはブロックチェーン技術を使った送金システムだ。ブロックチェーンは暗号技術を組み合わせて取引情報を同期していくネットワーク技術の1種であり、仮想通貨の基盤技術として使われていることで知られている。

仮想通貨の1種に「リップル(Ripple)」があるが、今回のマネータップはリップル社の最新技術が用いられている。

SBIグループはリップル社と提携して「SBI Ripple Asia」を設立しており、仮想通貨リップルの技術的な魅力がいよいよ実用段階に移ったという印象だ。

1-2. アプリをタップするだけで送金完了

マネータップSBI社引用元:住信SBIネット銀行(プレスリリースより)

マネータップはアプリから利用できるようなので、特に難しい作業を求められることは無さそうだ。

送金先の口座番号が分からなくても電話番号さえ分かれば送金できるので、食事の割り勘など様々なシーンで簡単にお金のやり取りができるようになるとされている。

マネータップは参加金融機関において相互利用ができると思われるが、今のところは住信SBIネット銀行に問い合わせても「確報をお伝えできる段階には至っておらず・・・」という回答だった。

新しい情報はプレスリリースで紹介されるようなので、気長に待とう。

1-3. 送金手数料が無料になるかどうか?

マネータップによって「キャッシュレス化が加速!」なんて情報がすでにたくさん見られるが、国のキャッシュレス政策はさておき「技術の進歩で自然とキャッシュレス化は実現される」という分かりやすい例となりそうだ。

さて、このマネータップで最も気になるのは送金手数料が無料になるかどうかだ。

24時間いつでも送金可能なのは確かに便利だが、手数料が安くならないのであれば「急いでお金を送金しなければ」というシーン以外で特にメリットがない。

今までの送金は「銀行」→「中央ネットワーク」→「銀行」という流れであった為、中央ネットワークを経由するためにコストが発生していた。しかし、マネータップは「銀行」→「銀行」というように中央ネットワークを経由しないので、これによってコストを抑えられることが最大のメリットとされている。

現段階では確定した情報は何も分からないが、きっと送金手数料は安くなるのではないかと思われる。

2. デビットカードのデメリット解消

ここではデビットカードの「引落口座を選べない」というデメリットに話を絞るが、マネータップによって送金手数料が無料になるのであれば、サブカードとしてもデビットカードを使いやすくなる。

  • 引落口座を他銀行に指定できない
  • サブ口座に資金を移すには手数料が掛かる

つまり、デビットカードはメイン口座をすでに持っている場合、魅力的なカードがあっても資金を移動させる必要があるので、「手間」や「送金手数料」にデメリットを感じるわけだ。

2-1. マネータップでデビットカードを使いやすくなる

マネータップは24時間いつでも個人間少額送金が可能となるので、これによって「メイン口座」→「デビットカードの口座」への送金は簡単になる。さらにマネータップが送金手数料無料になるのであれば、資金の移動で手数料も発生しない。

この2つを解決できると、「メイン口座の引っ越しは嫌だ・・・」とか「サブカードとして使うには送金手数料のコストが掛かる・・・」といった悩みがなくなるので、自由に好きなデビットカードを作りやすくなる。

3. 「住信SBIネット銀行」と「スルガ銀行」の掛け持ち

住信SBIネット銀行に口座を開設しており、新たにスルガ銀行でデビットカードを作りたいとする。

今までならデビットカードを使うために「住信SBIネット銀行」→「スルガ銀行」へ資金を移動させる必要があり、「手数料154円(ランク特典は除外)」が大きな悩みとなる。

しかし、マネータップで送金手数料が無料になるなら、このコストがなくなるのでフットワークが軽くなるわけだ。

3-1. 2社のデビットカード比較

VISAデビット付キャッシュカード
VISAデビット付キャッシュカード
VISA
15歳以上
年会費無料
ポイント還元率0.6%
住信SBIネット銀行

こちらは住信SBIネット銀行のデビットカードだ。

従来のデビットカードのデメリットを考慮すると、スルガ銀行のデビットカードを作りたいという状況でも住信SBIネット銀行に口座を開設していることから諦める方もいたのではないだろうか。

リクルートポイント付VISAデビット
リクルートポイント付VISAデビット
VISA
15歳以上
(中学生不可)
年会費無料
ポイント還元率0.8%
スルガ銀行リクルート支店

こちらはスルガ銀行リクルート支店のデビットカードだ。

住信SBIネット銀行のデビットカードに比べると、こちらの方がポイント還元率が魅力的だ。マネータップによって「手間」や「送金手数料」のデメリットがなくなるのであれば、住信SBIネット銀行をメインバンクにしながらも身軽にスルガ銀行のデビットカードを作れるようになる。

4. まとめ

今回はマネータップの実装によってデビットカードの実用性が高まる可能性を紹介したが、この送金システムは2社の口座を管理利用しやすくなるので、銀行ごとで個別のサービスを利用している方にとっては期待を寄せるリリースとなりそうだ。

また、「日本のキャッシュレス化は進まない」という意見も散見される中で、マネータップによって一歩前進といった手応えになるかもしれない。

5. 【追記】マネータップの送金手数料まとめ

2018年10月4日にマネータップがリリースされたが、他銀行宛の送金手数料は2019年3月31日までは一律で無料だ。

それ以降は、各銀行によって手数料に関する方針が異なる。

  • 住信SBIネット銀行:ずっと無料の予定
  • りそな銀行:りそな間は無料、他銀行宛は54円
  • スルガ銀行:手数料が有料になる可能性もある(検討中らしい)

この現状から考えると、住信SBIネット銀行をメインバンクにしてマネータップを使うのが最もお得だろう。

5-1. デビットカードとの相性は?

マネータップによってデビットカードの時代が到来するかどうかは、今後は以下の2つがポイントになる。

  • 対象銀行がどこまで増えるか?
  • 各銀行の送金手数料がどうなるか?

今のところは2019年3月31日までマネータップの送金手数料が無料なので、3銀行間においてはデビットカードを使いやすい。

5-2. 送金手数料が有料でもメリットはある

マネータップの送金手数料が有料になっても、通常の振込手数料より安いのであればデビットカードを使う上でメリットはある。

りそな銀行の場合は「他銀行宛・54円」の方針だが、通常の振込手数料より安いのでマネータップを使うほうが若干はお得だ。

正直、2019年以降に各銀行でマネータップの送金手数料が異なる現状は残念だが、「楽天銀行」や「ジャパンネット銀行」など強カードをリリースしている銀行が参入する可能性も加味すると、従来よりはデビットカードへの期待値が高まるサービスの開始だと思う。

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