三菱東京UFJ銀行のJCBデビットは、2020年9月2日以降の入会を対象にポイントプログラムと還元率が改定された。以前は0.3~0.5%の還元率と保険完備でバランスのいいスペックだったが、改定によって0.2%のキャッシュバックへ変更となるため、ややメリットが下がった印象だ。
目次
三菱UFJ-JCBデビットの変更点
2020年9月2日から三菱UFJ-JCBデビットが改定されるが、変更点は以下のとおり。
- ポイントプログラム:OkiDokiポイントがキャッシュバックに変更
- ポイント還元率:0.3~0.5%の還元率が0.2%に変更
この2点以外は、今のところは変更がないようだ。
この変更は「2020年9月2日以降に入会する方」が対象で、それまでにカードを作っている場合はとくに変更点はない。
※2020年9月1日までに入会した方は、ここから下の記事をそのまま参考にしてください。
2020年9月2日以降に入会する方は、上記の2点を踏まえて以下の記事を参考にしてください。
1. 三菱UFJ-JCBデビットのスペック
三菱UFJ-JCBデビット |
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![]() |
JCB |
15歳以上 (中学生不可) |
年会費無料 |
ポイント還元率0.2% (2020年9月1日までの入会は従来どおりに0.3~0.5%のOkiDokiポイント) |
三菱東京UFJ銀行 |
三菱UFJ-JCBデビットのスペックは以下のとおり。
- 海外旅行保険:最大3,000万円
- 国内旅行保険:最大3,000万円
- 海外ショッピング保険:年間100万円(国内なし)
- 盗難紛失保険:最大500万円
- OkiDokiポイント0.3%~0.5%
- 1,000円ごとに1ポイント付与
- 1ポイントの価値は交換商品によって異なる
2018年4月から「ディズニーデザイン」がリリースされているので、ディズニー好きの方はチェックしておこう。ディズニー特典はないが、デビットカードのディズニーデザインは珍しい。パッと思い付くのが「楽天銀行JCBデビットカード」くらいだ。
付帯保険は国内外の旅行保険が完備されており、ショッピング保険は海外だけ年間100万円だ。
ポイントプログラムは「OkiDokiポイント」、こちらは交換商品によって還元率が変わるが、平均すると0.3%~0.5%だ。
「三菱UFJ-VISAデビット」は旅行保険がない反面として、国内外ショッピング保険が年間100万円備わっているが、それ以外のスペックはこちらの三菱UFJ-JCBデビットの方がメリットが高い。
2. メリットは付帯保険と還元率
三菱UFJ-JCBデビットのメリットは、付帯保険の充実と還元率の安定に収束される。
- バランス
- 無難
- 安定
- 平均
- 普通
この安定したスペックは地方銀行の「JCB」ブランドのデビットカードで良く見られる内容であり、デビット全体においても平均値として参考になる分かりやすい例だ。
「普通が一番!」という言葉があるが、まさにその言葉がピッタリなデビットカードだ。
2-1. 尖りはないが安定がある
三菱UFJ-JCBデビットはバランスの良さがメリットなわけだが、都市銀行においては「りそな銀行」や「みずほ銀行」のようにメリットもあるがデメリットもあるというカードに比べて、特に大きなデメリットもないことから検討の余地がある。
りそな銀行の「りそなデビットカード」は安定して0.5%前後のポイント還元率だが、旅行保険がない。
みずほ銀行の「みずほJCBデビット」は0.2%と低い還元率だが、旅行保険やショッピング保険が充実している。
三井住友銀行の「SMBCデビット」は0.25%の還元率で旅行保険もないが、オリジナルキャラクターミドすけの存在から知名度が非常に高い。
三菱東京UFG銀行の「三菱UFJ-JCBデビット」は0.3%~0.5%の還元率で旅行保険も完備されており、バランスが良いというのは大きなメリットでもあることが分かる。
2-2. 旅行用や海外用としても実用的
三菱UFJ-JCBデビットは国内外旅行保険と海外ショッピング保険があるため、旅行用や海外用としても実用性が高い。
国内ショッピング保険が備わっていないのが残念だが、実際のところは不正使用対策で盗難紛失保険が備わっていれば事足りるケースが多い。
2-3. OkiDokiポイントの還元率
三菱UFJ-JCBデビットはOkiDokiポイントが搭載されているが、このポイントプログラムは交換商品によって還元率が変わる。
「どうして0.3%~0.5%になるのか?」が気になる方も多いと思うので、以下の記事を合わせて読んでおこう。
2-4. OkiDokiポイントは通販にも強い
OkiDokiポイントは「1,000円毎に1ポイント付与」だが、通販サイトで使う場合は「OkiDokiランド」を経由するとポイントアップする。
倍率が上がると、通常の0.3%~0.5%が「2倍の0.6%~1.0%」や「3倍の0.9%~1.5%」というように還元率が改善される。
OkiDokiランドはJCBのポイントモールで使い方も簡単なので、通販サイトで三菱UFJ-JCBデビットを使う場合は積極的に使おう。
ちなみにOkiDokiランドは「OkiDokiポイント」が導入されているカードはすべて使えるので、JCBブランドのデビットカードの殆どは対象だ。
「みずほJCBデビット」のようにJCBブランドなのにOkiDokiポイントが搭載されていないカードも稀にある。
3. JCBラウンジやJCBプラザの特典
引用元:三菱東京UFJ銀行
これはデビットカードもクレジットカードも同じだが、JCBブランドは「JCBプラザ」や「JCBラウンジ」を利用できる。
また、JCBブランドは「JCB優待」も付帯されており、旅行へ行く時などに知っておくとお得だ。
3-1. JCBプラザとは?
JCBプラザは海外に設置されている窓口であり、JCBの加盟店や観光などの情報を日本語対応でサポートしてくれる。
「JCBプラザ」で詳細を確認できるので、海外旅行の際にチェックしておこう。
3-2. JCBラウンジとは?
JCBラウンジもJCBプラザと名称が異なるが、「ラウンジ」として日本を含めた世界に設置されており、こちらもJCB加盟店や観光情報などをサポートしてくれる。
- 旅行案内
- 予約サポート
- 緊急サービス
- Wi-Fi無料サービス
- 休憩場所としても利用可能
「JCBラウンジ」で詳細を確認できるので、合わせてチェックしておこう。
3-3. JCB優待とは?
JCB優待は、優待を受けられるJCBの加盟店情報を把握できるサービスだ。
こちらも世界各地のJCB加盟店が対象となっているため、旅行の際に「JCBのサービス」をまとめてチェックしておくのが良いだろう。
4. 三菱UFJ-JCBデビットは作るべき?
三菱UFJ-JCBデビットは、これといって特徴的なスペックはないものの、総評してバランスの良いスペックから選びやすいデビットカードだ。
還元率が平均的なので、飲食やファッションなど日常的にも使いやすい。さらに、保険が充実しているので海外用や旅行用としても使いやすい。
三菱東京UFJ銀行で口座を開設したいという状況においては、他の都市銀行と比較しても総合的に見劣りのないスペックだ。
また、同社の「三菱UFJ-VISAデビット」と比較した場合、圧倒的に「三菱UFJ-JCBデビット」の方がメリットが高いので、特別な理由がない限りは三菱UFJ-JCBデビットを選ぼう。
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