【手数料の計算方法シリーズ③】クレジットカードのリボ払いは手数料の把握が大切!

クレジットカードのリボ払いは手数料が日割計算で算出されるので、手数料の計算方法はとても簡単だ。しかし、仕組みを理解していなければ一向に元金が減らないという現象が起こり得るため、「月々の返済額」と「手数料」の2つを把握して元金がいくら減っているのかを把握することが大切だ。

1. リボ払いの手数料の計算方法

クレジットカードのリボ払いの手数料は

「利用額」×「実質年率」÷「365日」×「締め日~締め日の日数」

と覚えておこう。

返済方式によっては残高や利用日数などによって多少の誤差が出るが、どの返済方式でも日割計算と覚えておいて問題ない。

1-1. イオンカードのリボ払い

引用元:イオンカード

イオンカードのリボ払いは初回だけ日割計算で、2ヶ月目からは「利用額」×「実質年率」÷「12ヶ月」となっている。2回目以降は月割計算だが、日割計算をしても同じだ。また、返済額と手数料の関係は「返済額」+「手数料」なので、返済額の中に手数料が含まれていないことから元金(借金)の減りが分かりやすい。

イオンカードはいくつかのコースが用意されており、コースによって返済額が異なるシステムだ。上記画像では「Sコースの場合」が例となっており、Sコースは月々の返済額が2,000円だ。

つまり、イオンカードのリボ払いをSコースで利用すると、月々の返済は「月々の返済額・2,000円」+「リボ払い手数料」となる。コースが違っても手数料の計算方法は変わらない。

1-1-1. 【1ヶ月目】リボ払いの手数料は360円

イオンカードで3ヶ月完済を前提にリボ払いの手数料を計算してみよう。ここでは、分かりやすいように初回30日で計算するが、実際は「リボ払いをした日」から「締め日」が1ヶ月目の「利用日数=借入日数」となる。

  • 利用額:30,000円
  • リボ利率:15%
  • 月々の返済額:10,000円

初回のリボ手数料は、「30,000円」×「15%」÷「365日」×「30日」=「リボ手数料・360円」となる。

「返済額・10,000円」+「リボ手数料・360円」=「10,360円」が1ヶ月目の返済総額だ。

残りの元金は「利用額・30,000円」-「月々の返済額・10,000円」=「残りの元金・20,000円」となり、360円の手数料は元金から減らない。

1-1-2. 【2ヶ月目】リボ払いの手数料は250円

2ヶ月目は、「20,000円」×「15%」÷「12ヶ月」=「リボ手数料・250円」となる。

「月々の返済額・10,000円」+「リボ手数料・250円」=「10,250円」が2ヶ月目の返済総額だ。

残りの元金は、「利用額・20,000円」-「月々の返済額・10,000円」=「残りの元金・10,000円」となる。

1-1-3. 【3ヶ月目】リボ払いの手数料は125円

3ヶ月目は、「利用額・10,000円」×「15%」÷「12ヶ月」=「リボ手数料・125円」となる。

「月々の返済額・10,000円」+「リボ手数料・125円」=「10,125円」が3ヶ月目の返済総額だ。

残り元金は10,000円なので、「利用額・10,000円」-「月々の返済額・10,000円」=「0円」で完済となる。

1-2. JCBカードのリボ払い

引用元:JCB

JCBのリボ払いは初回も2回目以降も「利用額」×「実質年率」÷「365日」×「締め日から締め日の日数」だ。

また、返済額と手数料の関係は「月々の返済額」+「リボ払い手数料」となっているので、イオンカードと同様に元金の減りが分かりやすい。

どうして元金の減りが分かりやすいのかというと、「月々の返済額」に「リボ払い手数料」が含まれていないので、月々の返済額がそのまま元金から減るからだ。

この方式を「元金・定額方式」と言うが、これと対となる「元利・定額方式」では、月々の返済額に手数料が含まれる。10,000円を返済してもその内いくらが手数料なのかが分からないので、10,000円を返済した後の元金を把握するためにはリボ払いの手数料計算が必須となる。

「月々の返済額・10,000円」=「元金充当額・9,000円」+「リボ払い手数料・1,000円」というイメージだ。

1-2-1. 【1ヶ月目】リボ払い手数料360円

さて、JCBカードもイオンカードと同じ条件から計算するが、当然ながら条件が同じなので結果も同じとなる。また、「利用額」や「利率」が変わってもリボ払いの計算方法は変わらないので、もしリボ払いを検討しているなら手持ちのカードの条件から手数料を計算してみよう。

  • 利用額:30,000円
  • リボ利率:15%
  • 月々の返済額:10,000円

初回のリボ手数料は、「利用額30,000円」×「15%」÷「365日」×「30日」=「リボ手数料・360円」となる。

「月々の返済額・10,000円」+「リボ手数料・360円」=「10,360円」が1ヶ月目の返済総額だ。

残りの元金は、「利用額・30,000円」-「月々の返済額・10,000円」=「残りの元金・20,000円」となり、360円のリボ払い手数料は元金から減らない。

1-2-2. 【2ヶ月目】リボ払い手数料250円

2ヶ月目は、「20,000円」×「15%」÷「12ヶ月」=「リボ手数料・250円」となる。

「月々の返済額・10,000円」+「リボ手数料・250円」=「10,250円」が2ヶ月目の返済総額だ。

残りの元金は、「利用額・20,000円」-「月々の返済額・10,000円」=「残りの元金・10,000円」となる。

1-2-3. 【3ヶ月目】リボ払い手数料125円

3ヶ月目は、「利用額・10,000円」×「15%」÷「12ヶ月」=「リボ手数料・125円」となる。

「月々の返済額・10,000円」+「リボ手数料・125円」=「10,125円」が3ヶ月目の返済総額だ。

残り元金は10,000円なので、「利用額・10,000円」-「月々の返済額・10,000円」=「0円」で完済となる。

JCBもイオンカードと同じ条件から計算しているため、結果も全く同じとなる。

1-3. 自動計算を使おう

引用元:日本クレジットカード協会

クレジットカードでリボ払いした時、大よその手数料を簡単に把握したいなら自動計算を使うのが便利だ。

JCBの例と同じ数字を入力して計算してみよう。

  • 利用額:70,000円
  • 月々の返済額:10,000円
  • 実質年率:15.0%

これで計算すると以下のようになる。

  • 支払回数:7回
  • 支払完了年月:2018年10月(現在2018年2月末)
  • 支払総額:72,627円
  • うち手数料:2,627円

日本クレジットカード協会の自動計算は、リボ払いの完済目途を立てたい時に便利だ。ちなみに「イオン公式・自動計算」と「JCB公式・自動計算」もあるので、それぞれのカードをお持ちの方は活用してみよう。

2. リボ払いの返済方式

日本クレジット協会」からリボ払いの正しい知識を持つような取り組みがなされているが、消費者からは「リボ払いが難しくてよく分からない・・・」という問い合わせが多いようだ。

リボ払いが難しい理由は、以下のように多くの種類があるからだ。

  • 定額方式
  • 定率方式
  • 元利定額方式
  • 元金定額方式
  • 元利定率方式
  • 元金定率方式
  • 残高スライド方式

また、こうした種類を組み合わせた種類もあるので、ここがリボ払いが難解な理由だ。しかし、どんな方式であろうと手数料は日割計算と覚えておけば良いため、基本的にリボ払いの返済方式は覚えなくてOKだ。

また、返済方式を考慮してクレジットカードを探すことはまずない。リボ払いの損得は「金利=実質年率」で決まるため、返済方式を比較するより金利を比較する方が良いだろう。

2.1 絶対に覚えておきたいこと

クレジットカードのリボ払いは返済方式を覚える必要はないが、以下の2パターンはこれを機に覚えておこう。

  • ①「返済額」+「手数料」=「月々の返済額」
  • ②「返済額+手数料」=「月々の返済額」

「返済額」+「手数料」のパターンは、イオンカードやJCBカードで紹介したのと同じだ。

「返済額+手数料」のパターンは、月々10,000円の返済をしていく場合に「返済額9,000円+手数料1,000」=「月々の返済額10,000円」となるパターンだ。この場合、大きな買い物をして月々の返済額を少額にすると元金が殆ど減らないことがある。

極端にいうと、「返済額1,000円+手数料9,000円」=「月々の返済額10,000円」だったとすると、実際に元金に充てられる金額は1,000円だけなので、毎月10,000円を返済して借金が減っているように思っても実際は1,000円しか借金が減っていないので錯覚が起こる。

2-2. リボ払いは危険なのか?

上記で紹介したパターンは、カード会社へ連絡して「毎月の一定額に手数料が含まれているのかどうかを教えてください」と尋ねると、詳細を丁寧に教えてもらうことができる。

「リボ払いは危険!」はお馴染みのセリフだが、基本的にリボ払いが危険と言われる理由は上記で紹介した②のパターンにある。仕組みを理解していれば毎月の返済でどのように元金が減っているのかが分かるので問題ないが、何も知らずに高額な買い物をして少額な返済をしてしまうと罠にはまる。

また、②のパターンも一方的にダメということはなく、結局は手数料を含めて「返済計画が大切」という点に収束される。リボ払いを完全に悪とすると、「住宅ローンや自動車ローンはどうしてOKなのか?」という疑問が湧く。

クレジットカードはファッションなど浪費で使うことが多いため、過度な浪費による多重債務を防ぐことが求められる。しかし、それでも人によって先行投資の必要性や考え方は個々によって大きく異なるため、少なからず実用性や利点があることは間違いない。

3. クレジットカードのリボ払いの金利相場

クレジットカードのリボ払いは「実質年率」から計算するが、この実質年率というのはいわゆる金利だ。

  • 銀行カードローン:15.0%~18.0%が多い
  • 消費者金融キャッシング:18.0%が多い
  • クレカのリボ払い:15.0%前後が多い

カードローンやキャッシングの利率は、高額な利用枠を持つほど金利が下がる仕組みだ。所得が高い方でなければ低金利を狙うことができないため、クレジットカードのリボ払いで代用する方がお得なケースもある。

3-1. カードローンやキャッシングの手数料の計算方法

カードローンやキャッシングも、クレジットカードのリボ払いと手数料の計算方法は同じだ。

「利用額」×「実質年率」÷「365日」×「締め日~締め日の日数」で計算するため、金利比較からリボ専用カードをあえて選ぶという選択もある。

少額の借入は各社ともに上限金利が採用されるため、みずほ銀行や住信SBIネット銀行のように上限自体が低金利になっている商品でなければお得にお金を借りることができない。特に消費者金融は業界的に18.0%採用が主流なので、その水準で借り入れするならクレジットカードのリボ払いの方がお得だ。

イオンがリリースしている「イオンスマートペイカード」の場合、スペックは以下のようになっている。

  • 融資額:1,000円~300,000円
  • 利率:12.0%~15.0%

つまり、最高の300,000円で12.0%採用を想定すると、みずほ銀行などの低金利カードローンで借り入れするのと同じくらいに金利が安い。

4. リボ払いから変更できる支払方法

「リボ払いでカードを使う」→「支払方法の変更をしたい」という状況において、変更可能となる支払方法は以下となる。

  • 一括払いへ変更可能

これは分割払いと同じだが、基本的にリボ払いは一括払い以外の支払方法へ変更することができない。

4-1. 早期完成するテクニック

「ついついカードを使い過ぎた・・・」という場合に借金が重くのしかかる。そんな時は「繰り上げ返済=任意返済」を積極的に活用しよう。

毎月の収入から絶対出費をすべて差し引いて、残った余剰資金をすべてリボ払いの返済に充てるのがコツだ。繰り上げ返済はいつでも好きなタイミングに好きな金額を返済できるので、確実に元金を減らせるというメリットがある。

元金が減ることによって翌月の手数料は安くなるので、とにかく「元金を早く減らす!」という点を意識しておこう。

まとめ

クレジットカードの支払方法の中でもリボ払いは難しく感じるが、手数料の計算方法はとても簡単だ。リボ払いは「月々の返済額を一定額にできる」というのが大きな特徴なので、分割払いとは違った実用性がある。

しかし、その特徴は少額払いが可能なことから返済が優しいというわけではなく、利用額によっては借金が減らないことがある。そのため、しっかりと「月々の返済額」や「手数料」を理解して、計画を立てた上で利用するのが望ましい。

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