住信SBIネット銀行は「ミライノデビットVisa(0.6%)」と「ミライノデビットMaster Card(0.8%)」の2種あるが、どちらもポイント還元率の高さが一番のメリットだ。ポイント還元率以外はスペックが同じなので、0.2%分だけ還元率の高いミライノデビットMaster Cardのほうがおすすめ。
目次
1. ミライノデビットVisa
ミライノデビットVisa |
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VISA |
15歳以上 |
年会費無料 |
ポイント還元率0.6% |
住信SBIネット銀行 |
以前は、「Visaデビット付キャッシュカード」という名称だったが、2019年4月1日にミライノデビットMaster Cardがリリースされたことで、サービス名が「Visaデビット付キャッシュカード」の商品名が「ミライノデビットVisa」に変更された。
商品名が変わっただけでスペックは従来どおり、住信SBIネット銀行のキャッシュカードと一体型になっている点も変わらない。
1-1. 基本スペック
内容 | |
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サービス名 | デビット付キャッシュカードVisa |
商品名 | ミライノデビットVisa |
申込条件 | 15歳以上 |
決済口座 | 住信SBIネット銀行の円普通預金口座、外貨普通預金口座(米ドル) |
国際ブランド | VISA |
年会費 | 無料 |
初回発行手数料 | 無料 |
再発行手数料 | 1,100円(税込)※汚れや破損が理由の場合は無料。 |
認証番号カードの再発行手数料 | 550円(税込)※汚れや破損が理由の場合は無料。 |
海外手数料 | 2.50%※年間30回までポイントバック。 |
海外ATM手数料 | 2.50% |
国内ショッピング限度額 | 1回は200万円、1日は200万円、1ヶ月は1,000万円 |
海外ショッピング限度額 | 1回は200万円、1日は200万円、1ヶ月は1,000万円 |
海外ATM限度額 | 1回は10万円、1日は100万円、1ヶ月は300万円 |
ポイントプログラム | スマプロポイント |
1PTの価値 | 0.4円(JALマイル交換時)か1.0円(現金交換時) |
ポイント還元率 | 0.24%(JALマイル交換)か0.6%(現金交換) |
ポイント交換先 | 現金交換は1PT=1円(0.6%)、JALマイルは100PT=40マイル(0.24%) |
ポイント付与 | 1,000円で6ポイント |
ポイント有効期限 | ポイント付与月の翌々年度3月末まで |
ショッピング保険 | なし |
国内旅行保険 | なし |
海外旅行保険 | なし |
盗難不正利用補償 | 年間100万円 |
Visa Pay Wave | 利用可能 |
ミライノデビットVisaは15歳以上から作ることができ、年会費は永年無料。
スペックで注目しておきたいのは、「海外手数料が実質無料」と「付帯保険がない」の2点だ。
1-2. 海外手数料は30回まで実質無料
ミライノデビットVisaを海外で使う場合、「円」はもちろんだが「米ドル」で直接決済することも可能。
海外事務手数料は2.50%だが、米ドルで決済すると年間30回まで2.50%分をスマプロポイントで還元してくれる。
「1ドル=112円」の場合、海外で100ドルを使うと米ドル普通預金口座から「100ドル」+「海外事務手数料:2.5ドル(2.50%)」=「合計:102.5ドル」が引き落とされる。
しかし、後日に手数料2.50%分のスマプロポイントが付与されるため、年間30回までは海外手数料が実質無料。
海外メインでデビットカードを使う方にとってはかなり大きなメリットで、高還元率なカードを使うよりも還元率が高い。
1-3. 盗難不正利用補償
ミライノデビットVisaは盗難不正利用補償が唯一の付帯保険。
年間100万円まで連絡日から30日前に遡って不正利用を補償してくれるので、カードを紛失盗難して不正利用されても安心だ。
保険は万が一に備えることが目的ではあるものの、正直なところカードの付帯保険は使う機会が殆どない。
社会人は他の選択肢が色々とあるが、ミライノデビットVisaの保険が乏しいデメリットを一番感じるのは学生だろう。
年会費無料で留学等に備えて保険をカバーできるデビットカードはいくつかあるので、ミライノデビットVisaを作りたい学生は国内メイン用として検討してみてはいかがだろうか。
2. ポイント還元率
ミライノデビットVisaのポイント還元率は、ポイント交換先によって0.24%か0.6%のどちらかになる。
- 現金に交換:0.6%
- JALマイルに交換:0.24%
ポイント交換は2つしかないので、JALマイルを希望しない限りは常に0.6%をキープ可能だ。
2-1. JALマイルは0.24%と低還元率
JALマイル交換は、「100ポイント=40マイル」の交換レート。
JALマイルの1マイルを1円とすると、40マイル(40円)を100ポイントで入手できるため、この場合のスマプロポイントの1ポイントの価値(円)は0.4円。
ミライノデビットVisaは1,000円毎に6ポイント付与なので、1,000円毎に2.4円が還元されることになり、100円あたりは0.24円(還元率0.24%)となる。
2-2. 現金交換は0.6%と高還元率
現金交換は、「1ポイント=1円」の交換レート。
ミライノデビットVisaは1,000円毎に6ポイント付与なので、1,000円毎に6円還元の100円あたりは0.6円となり、ポイント還元率は0.6%だ。
2-3. キャッシュレス消費者還元事業
内容 | |
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実施期間 | 2019年10月1日から2020年6月30日 |
対象カード | ミライノデビットVisa、ミライノデビットMaster Card |
ポイント還元率 | 2%か5% |
還元内容 | 利用額から2%か5%の還元率を計算して、住信SBIネット銀行の円普通預金口座に入金 |
還元時期 | カード利用月の翌月下旬 |
ポイント還元の上限 | 月間15,000円 |
ミライノデビットVisaは、2019年10月1日からスタートしたキャッシュレス・消費者還元事業の対象カードだ。
通常のポイント還元とは別として、2%か5%の還元を「住信SBIネット銀行の円普通預金口座に入金」という形で還元を受けられる。
手続き等は一切不要で還元されたポイントを使う必要もなく、キャッシュレス・消費者還元事業の対象店舗でミライノデビットVisaを使うだけでOK。
対象店舗は経済産業省がリリースしている専用アプリを使うのがセオリーなので、概要も含めて詳細を知らない方は以下の記事を参考にしよう。
3. VISAが好きならおすすめだが・・・
ミライノデビットVisaのスペックを全体的に見ると、一番のメリットはポイント還元率が0.6%と高いこと。
クレジットカードのゴールドカードやプラチナカードでも0.5%止まりなカードがある中で、年会費無料で0.6%のポイント還元率は十分に高還元率だ。
住信SBIネット銀行で口座開設を検討している方にとっては嬉しい環境で、特に地方銀行のデビットカードと比較すると圧倒的にお得。
3-1. ミライノデビットMaster Cardの方がお得
ミライノデビットMaster Card |
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Master Card |
15歳以上 |
年会費無料 |
ポイント還元率0.8% |
住信SBIネット銀行 |
住信SBIネット銀行のデビットカードは「ミライノデビットMaster Card」もある。
こちらも年会費無料でスペックはミライノデビットVisaと同じ、その上でポイント還元率が0.8%と高い。
また、国際ブランドの特典として「VISA特典」と「Master Card特典」はボリュームに大差がないので、「絶対にVISAカードがいい!」という方でない限りはミライノデビットMaster Cardがおすすめだ。
4. まとめ
将来的に「ミライノデビットVisa」と「ミライノデビットMaster Card」のポイント還元率は統一される可能性がゼロではない。
楽天銀行デビットカードも数種類のカードでそれぞれが異なる還元率だったが、これがすべて同じ還元率に統一された。
こうした改定がある日まで、住信SBIネット銀行のデビットカードは0.2%分だけ還元率の高いミライノデビットMaster Cardで良いと思う。
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