ソニー銀行のデビットカード「Sony Bank WALLET」はiFデザイン賞の受賞歴があり、ここが最大のメリットだ。また、常設のポイント還元率は0.5%、さらに2.0%までポイント還元率を上げられるため、トータルスペックからもおすすめなデビットカードだ。
目次
1. Sony Bank WALLETのスペック
Sony Bank WALLET |
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![]() |
VISA |
15歳以上 (中学生可能) |
年会費無料 |
ポイント還元率0.5%~2.0% |
ソニー銀行 |
Sony Bank WALLETはソニー銀行がリリースしているデビットカードだ。
- 旅行保険:なし
- ショッピング保険:年間50万円
- 盗難紛失保険:限度額の範囲で補償
- ポイント名:キャッシュバック
- ポイント還元率:0.5%~2.0%
- 特典:ソニーストアで3%OFF
スペックの注目点はキャッシュバックだ。
Sony Ban WALLETは利用額の0.5%がキャッシュバックされるため、ポイント還元率はそのまま0.5%だ。
また、ソニー銀行は「Club S」というランクシステムを用意しており、ソニー銀行の各種サービスの利用状況などに応じて、「ステージなし」から「プラチナ」まで4レベルのランクに振り分けられる。
このランクシステムによってポイント還元率が変わり、最高ランクのプラチナになるとポイント還元率は2.0%となる。
少し話が逸れるが、同社の「タカシマヤプラチナデビットカード」の最低ポイント還元率が2.0%なのは、このランクシステムにおいて自動的にプラチナランクになるからだ。
2. ポイント還元率は0.5%~2.0%
引用元:ソニー銀行
Sony Bank WALLETは常設のポイント還元率が0.5%なので、デビットカードの中でも平均よりやや高いといった位置づけだ。
このデビットカードは2.0%の可能性を秘めているが、それを実現させるには「Club S」を攻略しなければならない。
また、「プレイステーションストアの2.0%キャッシュバック」については、ソニー銀行の「Playstationデビットカード」が対象カードとなっており、Sony Bank WALLETは「ソニーストアで3%OFF」のみを受けられる。
2-1. ポイント還元率重視なら・・・
ソニー銀行はSony Bank WALLETの他に、「タカシマヤプラチナデビットカード・2.0%~10.0%」と「Playstationデビットカード・0.5%~2.0%」の計3枚のデビットカードをリリースしているが、この中で比較対象となるのが「Sony Bank WALLET」と「Playstationデビットカード」だ。
この2枚はスペックが全く同じ、「Playstationデビットカード」はSony Bank WALLETに「ソニーストアで3%OFF」が追加されているスペックなので、どちらかで迷うのであればスペック的には「Playstationデビットカード」の方が多少お得なのでおすすめだ。
また、ソニー銀行のデビットカードをポイント還元率重視で選ぶなら、デビット界で最高還元率を誇る「タカシマヤプラチナデビットカード」となり、こちらは比較検討する余地がないほど圧倒的なポイント還元率となっている。
このように見ると、Sony Bank WALLETを選ぶ理由を見つけにくいわけだが、Sony Bank WALLETのメリットはポイント還元率や特典ではなくデザインにあるため、ポイント還元率はサブ的なメリットとして捉えておくのがおすすめだ。
2-2. Club Sでポイント還元率2.0%
Sony Bank WALLETのポイント還元率を2.0%にするためには、「Club S」でランクを上げてプラチナランクになる必要がある。
しかし、これが一筋縄ではいかないほどの高難易度となっているため、実際は2.0%は夢であり、0.5%のポイント還元率で運用していくことになるケースが多い。
3. Club Sのランクシステム
引用元:ソニー銀行
Sony Bank WALLETのポイント還元率については、ここが最大の注目点だ。
- ステージなし:0.5%
- シルバー:1.0%
- ゴールド:1.5%
- プラチナ:2.0%
シルバーランクの1.0%でも十分に魅力的だが、そのランクですら難易度が高い。
3-1. 条件はかなり厳しい・・・
引用元:ソニー銀行
「Club S」のランク条件は上記のようになっている。
シルバーランクは「外貨預金の積立購入・月間5万円」か「投資信託の積み立てプラン・月間5万円」なので、月に5万円を積み立てられるなら達成できる。
しかし、厄介なのはそれぞれのサービスが必要でない限りは達成不可なので、外貨預金や投資信託の必要性に左右されるところが難しい。
また、ゴールドランクやシルバーランクは年収で決まるので、デビットカードの需要層とのミスマッチは多少感じてしまう。
4. デザインが最大のメリット
引用元:ソニー銀行
基本的にSony Bank WALLETのポイント還元率は0.5%と思っておき、その水準でもデビット界では上々なスペックだと捉えておこう。
その理由は、人気のクレジットカードを見ても分かるとおり、クレジットカードですら0.5%前後のタイプが多く、デビットカードに関しては0.3%~0.5%あたりが平均水準となる。
さて、Sony Bank WALLETの最大のメリットはデザインにあるわけだが、上記左のデザインは「iF design award 2017」の受賞履歴がある。
4-1. 「iF design award」とは?
世界には様々なデザイン賞があるが、その中でも「iF design award」は権威あるデザイン賞とされている。
ドイツを拠点に運営されている「インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー」という組織団体が開催しており、業界や業種を問わずに様々な作品が受賞している。
身近なところでは「iPad」が有名、Sony Bank WALLETと同年に受賞した商品では「Omoidori」がある。
「iF WORLD DESIGN GUIDE」が公式サイトなので、iFデザイン賞に興味がある方はチェックしてみるといい。
4-2. デザインよりスペックでしょ・・・
「Sony Bank WALLET が『iF design award 2017』を受賞」はソニー銀行のリエさんという方が執筆したコラムだが、「カードなんてデザインよりスペックでしょ・・・」というテーマでSony Bank WALLETが紹介されており、自虐的でなんとも面白い。
また、コラムの中で「ストーリーがビジネスを加速させる・Sony Bank WALLET」のリンクが紹介されており、こちらはSony Bank WALLETの制作秘話が語られている。
クレジットカードやデビットカードにおいて、公式がこうした内容を発信するのはとても珍しく、デザインのこだわりやプロセスが良く分かって非常に面白い情報だった。
カードを検討している方だけではなく、同業界の方にとっても参考になる情報が詰まっているので、気になる方は読んでみてはいかがだろうか。
4-3. 平凡だからこそ「スペックよりデザイン!」
引用元:ソニー銀行
スペックだけで見るとSony Bank WALLETは平凡なカードだが、デビットカードの9割以上は平凡スペックであり、その中でもデザインに特化したカードは殆どない。
その現状の中で、Sony Bank WALLETはデザイン性から存在感を放っているのは確かであり、同じようなスペックならオシャレなデザインを選びたいと思う方はきっと多いだろう。
また、ソニー銀行の3種のデビットカードはそれぞれに特徴があることからも、ソニー銀行で口座開設を検討している方にとっては有意義な比較検討ができることが何よりも嬉しいポイントかもしれない。
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