カードは様々な種類があるが、日々の生活で作ることが多いカードを大別すると8種類ある。ここでは、中高生のように初めてカードを作る方のために基本知識を紹介していく。
目次
1. 8種類のカードを覚えておこう
カードというのは本当に種類が多い。
例えば、キャッシュカードに絞っても銀行の数だけ種類があるわけで、クレジットカードも軽く500は超えるだろう。
- キャッシュカード
- ポイントカード
- プリペイドカード
- 電子マネー
- デビットカード
- クレジットカード
- キャッシングカード
- マイナンバーカード
他にも○○店の会員カードなど様々な種類があるが、日々の生活で作ることが多い金融関連のカードは上記の8種類を覚えておけば大丈夫だ。
1-1. キャッシュカードとは?
キャッシュカードは銀行ATMを利用するために使う。
一般的に人生で初めて作る金融カードは大抵キャッシュカードであり、キャッシュカードは年齢制限がないので0歳でも作ることができる。
日本国内の殆どのキャッシュカードには「Jデビット」が自動搭載されており、クレジットカード一体型のようにキャッシュカードは進化形態が多いことが特徴だ。
現状、自動搭載されているJデビットは加盟店が非常に少なくコンビニですら使うことができない。しかし、2018年4月に予定されている「キャッシュアウトサービス(レジでお金を引き出せる)」によってキャッシュカードの実用性が一変する可能性もあるので要注目だ。
1-2. ポイントカードとは?
ポイントカードとは、ポイント機能が搭載されているカードの総称だ。あとに紹介するが、マイナンバーカードも将来的にポイントカードの1種になるだろう。
- nanaco: セブンイレブンのポイントシステム
- Tポイント:カルチュアコンビニエンスクラブのポイントシステム
- 楽天ポイント:楽天のポイントシステム
- Pontaポイント:リクルートのポイントシステム
- マイル:JALやANAなど航空会社のポイントシステム
ポイントカードは非常に種類が多く、今では電子マネーとして認知している方も多いだろう。また、現代のキャッシュレス社会においては単なるポイントカードではなく、電子マネーやクレジットカードとして使う方が非常に多い。
毎日の生活でポイントを貯めやすいお店の1つにコンビニがあるが、コンビニ別でポイントを紹介すると以下のようになる。
- セブンイレブン:nanacoの本拠地、他よりポイント還元率が高い
- ファミリーマート:Tポイントが圧倒的に強く、ファミマTデビットはクレカを超える
- ローソン:コンビニ構図でやや劣勢だが、Pontaポイントをメインにしたい
ポイントがお得かどうかはポイント還元率を計算すれば簡単に分かるので、これを機会に計算方法を覚えておこう。
1-3. プリペイドカード
プリペイドカードとは、額面(指定金額)をチャージして使えるカードの総称だ。こちらもポイントカードと同様に電子マネーとして認知している方が多いと思う。
- 三井住友VISAプリペイドカード:エンドレスにチャージして使い続けることができるVISAカード
- iTunesカード:額面を購入してスマホにチャージする
プリペイドカードは上記のように「継続利用タイプ」と「使い捨てタイプ」に分かれる。
クレジットカードを作れないけれど、ネットサービスでカード決済したいという方に需要が高い。
1-4. 電子マネーとは?
電子マネーはビットコインなどの仮想通貨を含めると非常に説明がややこしくなるが、シンプルにプリペイドカードと同じという認識でOKだ。
要するにスタートラインは「現金」であり、その現金をnanacoや楽天Edyなど等価値で使える電子マネーにチャージして、その電子マネーが使えるサービスにおいて電子マネーで決済するという仕組みだ。
- nanaco:セブンイレブンの電子マネー
- 楽天Edy:楽天の電子マネー
- waon:イオンの電子マネー
- QuicPay:Apple Payが代表的
- 交通系IC:Suicaが代表的
プリペイドカードと電子マネーの違いは、単純に使えるサービスが異なると覚えておこう。
例えば、iTunesカードはそのままコンビニでは決済できないが、上記電子マネーは決済できる。また、三井住友VISAプリペイドカードはコンビニで使えるが、電子マネーとの違いは「お得さ=ポイントの付与」以外は特にない。
1-5. デビットカードとは?
デビットカードとは、預金口座のお金を使って決済できるカードのことだ。
Jデビットを除外すると、他のすべてのデビットカードは国際ブランドが付いているため、通販サイトでも瞬時に預金を使って決済できる。
- チャージ不要
- 後払い不可なのでクレジットカードとは別物
- 高校生でも作れる
- ポイントを貯められる
- 一部を除いて原則は審査なし
- キャッシュカード一体型で持てる
- WEBの殆どのサービスで決済可能
デビットカードは軽視されがちだが、上記のように意外と使い勝手の良いカードだ。
何よりも後払いができないので安全性(遅延行為や金利など)が高く、しかもJCBやVISAで作れるので実用性も優秀である。HULUやスマホ課金など国際ブランドに対応しているサービスでは、一部を除いて殆どのサービスでは使用可能だ。
また、ファミマTデビットカードのようにクレジットカードを凌駕するほどハイスペックなタイプも存在する。
一部を除いてデビットカードは審査がないので、プリペイドカードや電子マネーを検討している方はデビットカードを候補に入れてみるのも良いだろう。
1-6. クレジットカードとは?
クレジットカードとは、デビットカードと違って後払いができるカードになっている。
審査によって利用枠が決定され、その利用枠がいわゆる借金できる総額となる。借金という表現は恐怖を感じるかもしれないが、そう覚えておく方が理解しやすい。
借金というデメリットを除外すると、クレジットカードは非常にメリットが多い。
- 使えないお店やサービスがない
- 割引などの特典が充実している
- ポイントが貯まる
- 固定費払いなどお得な使い方が多い
- ゴールドやプラチナなどハイスペックカードが魅力的
とにかくクレジットカードは特典やポイントといった内容にすべてが集約されるが、その点をさらに活かすために固定費払いなど徹底したカードライフを追求できるところに魅力がある。
また、デビットカードの場合は通販サイトによって対応していないところがあるが、クレジットカードの場合はそうしたことがない。
1-7. キャッシングカードとは?
キャッシングカードとは、キャッシングやカードローンなどフリーローンの単体サービスを利用する際に使うカードである。
基本的に契約先が銀行の場合はキャッシュカードでATMを操作してお金を借りるため、キャッシングカードを持つことがない。逆に銀行提携していない消費者金融でお金を借りる時は、キャッシングカードがなければATMを操作できないので、自然とこのカードを入手することになる。
クレジットカードにキャッシングを付帯する場合、これはキャッシングカードが発行されることはない。そのクレジットカードでショッピングとキャッシングの両方のサービスを利用することができ、明細については別々で処理される。
ちなみにクレジットカードのキャッシングは金利が不利なので、みずほ銀行カードローンや住信SBIネット銀行Mrカードローンなど超低金利なサービスを選ぶ方が良いだろう。
1-8. マイナンバーカードとは?
マイナンバーカードとは、マイナンバー制度によって誕生した個々にマイナンバーが割り当てられているカードだ。マイナンバーカードは電子マネーなどのポイントが一本化される予定であり、将来的にマイナンバーカードで自治体ポイントなど様々なポイントをまとめて管理できるようになる計画が発表されている。
現時点では試作段階ですべての機能が実装されているわけではないが、仕組みとしては「クレジットカードのポイント」→「マイナンバーポイント」というように等価値で移行できるシステムが検討されている。
まとめ
クレジットカードとデビットカードのように「一体どんなカードが何種類あるのか・・・?」という疑問は大よそ解決できたのではないだろうか?
今後はスマホや仮想通貨の進化によって新たなカードが誕生する可能性も高いため、今回紹介した8種類の違いは基本として覚えておきたいところだ。
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