ワイエムデビットカードを作るなら、保険を重視しない限りは「一般カード」がオススメだ。ワイエムゴールドデビットは付帯保険が最大のメリットだが、年会費が高くてポイント還元率が低いというデメリットもある。ここでは、ワイエムゴールドデビットのメリットとデメリットを紹介するので、迷っている方は参考にしてみよう。
目次
1. ワイエムデビットカードとは?
ワイエムデビットカードは、以下の地方銀行だけでリリースされているデビットカードだ。
- 山口銀行
- もみじ銀行
- 北九州銀行
また、ブランドは「JCB」のみで「VISA」はない。
2. ワイエムデビットカードのスペック
ワイエムデビットカードは3銀行共に「一般カード」と「ゴールドカード」が用意されている。
どの銀行においてもスペックは全く同じなので、ここでは山口銀行を題材として紹介していく。
2-1. 一般カードのスペック
ワイエムデビットJCBカード |
---|
![]() |
JCB |
15歳以上 (中学生不可) |
初年度年会費無料 (通常、税込1,375円) |
ポイント還元率0.3%~0.5% |
山口銀行 |
中学生を除く15歳以上から申し込むことができ、付帯保険は以下となる。
- 国内旅行傷害保険:最高3,000万円
- 海外旅行傷害保険:最高3,000万円
- ショッピング保険:年間100万円
年会費の割には保険が充実している。
2-2. ゴールドカードのスペック
ワイエムゴールドデビットJCBカード |
---|
![]() |
JCB |
15歳以上 (中学生不可) |
年会費11,000円(税込) |
ポイント還元率0.3%~0.5% |
山口銀行 |
こちらも中学生を除く15歳以上から申し込むことができ、付帯保険は以下となる。
- 国内旅行傷害保険:最高5,000万円
- 海外旅行傷害保険:最高1億円
- ショッピング保険:年間500万円
年会費に相応した保険が魅力だが、旅行へ行かないのであれば年会費が重い。
2-3. ポイント還元率の違い
どちらもJCBの「OkiDokiポイント」が導入されており、ポイント還元率は0.3%~0.5%だ。通常、ゴールドカードは一般カードよりもポイントが優遇されるケースが多いのだが、ワイエムデビットについては一般もゴールドも変わらない。
- ロイヤルαプラス(ゴールド):年間300万円で60%アップ
- スターαプラス(一般):年間100万円で50%アップ
ただし、年間の利用額に応じてランクが決まる「JCBスターメンバーズ」においては、ワイエムゴールドデビットの方が最大ボーナスを高く狙えるようになっている。
しかし、それでも「年間300万円」VS「年間100万円」の差がたった10%しかないので、ここも1つの考えどころだ。
3. ワイエムゴールドデビットのメリット&デメリット
ワイエムデビットの一般カードとゴールドカードの主な違いは
- 年会費
- 付帯保険の補償額
- JCBスターメンバーズの最大ボーナス
- 見た目の輝き
の4点だ。
3-1. メリットは「最高1億円の付帯保険」
ワイエムゴールドデビットのメリットは、付帯保険の補償額が高いことだ。
国内外の旅行傷害保険が高額に設定されており、「自動付帯」と「利用付帯」で保険が適用されるため、旅行へ行く際にカードを使わなくても一定の補償を受けられることもメリットだ。特に海外旅行においては日本と異なる環境で過ごすことからも、内容の充実した保険を持っているのは大きな安心感となる。
今や留学やワーキングホリデーでは、滞在先のトラブルに対してカードの付帯保険で対応するのが王道な方法となっているが、そうした場合にワイエムゴールドデビットも良い候補となる。また、このカードは高校生でも作ることができるので、高校生の留学や海外旅行においては大きなメリットを見出せるカードだ。
3-2. デメリットは「コスパの悪さ」
ワイエムゴールドデビットのデメリットは、付帯保険以外に特筆すべきスペックがないことだ。
JCBスターメンバーズにおいて一般カードよりも最大ボーナス値が高くなっているが、その条件は年間300万円だ。この金額は高校生はもちろん、一般的な年収の社会人の方でも達成することが難しいほど条件が厳しい。
また、保険が充実しているのは魅力的だが、年会費10,000円が高く感じる。クレジットカードなら年会費10,000円も出せば、空港ラウンジや荷物宅配無料など様々な特典が付帯した上に常設のポイント還元率も優遇されているカードが山ほどある。
デビットカードは年齢制限が低い上にワイエムゴールドデビットのように保険が超高額になっているカードが少ないため、希少価値が高いという意味合いも含まれた年会費設定なのかもしれない。
3-3. ゴールドがオススメな人
ワイエムデビットを作るにあたり、以下に当てはまる方にゴールドはオススメだ。
- クレジットカードを作れない
- クレジットカードを作りたくない
- 付帯保険の補償額にこだわりたい
- 長期滞在の旅行が控えている
- とにかくゴールドが欲しい
基本的にクレジットカードを作れるのであれば、年会費10,000円を目安にカードを探せばワイエムゴールドデビットよりも優れたカードが見つかる。そのため、自然とこのカードのターゲット層はクレジットカードを作れない方などに絞られてくるが、その中でも付帯保険の補償額にこだわる必要がある方にとってメリットが見出されるカードだ。
基本的に上記のような方でない限り、ワイエムデビットは一般カードでも付帯保険が備わっているので、コスパ重視で選びやすいのはゴールドよりも一般カードだ。
まとめ
ワイエムデビットは一般カードとゴールドカードを比較すると、年会費の安さからしてもコスパが圧倒的に一般カードの方が良く見えてしまう。
それだけ、ゴールドは付帯保険以外に魅力が少ないので、迷った時は一般カードから試してみるのが良いだろう。
スポンサードリンク
コメントを投稿するにはログインしてください。